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2012年12月17日

タヒチ産バニラのこと

* ラフォンテで【ほーらしゃ券】が使えます!


今年のクリスマスケーキ用に作ったジェラート「プレミアムバニラ」は、

バニラエッセンスでもバニラオイルでもなく、生のバニラビーンズを使って作ります。

スーパーなどでも手に入りやすいエッセンスやオイルは、合成バニリンと呼ばれる人工的に作られたバニラの香りを付けたものがほとんどなんですよ。

今まで普段作るスイーツにちょっと贅沢にバニラビーンズを使う時には、

マダガスカル産を選んでいましたが、

今年のクリスマスのジェラートケーキ用にラフォンテが選んだバニラビーンズは、

希少価値の高いタヒチ産!



小さい方がマダガスカル産、大きいのがタヒチ産です。

タヒチ産はさやが大きくて、芳醇な香り。マダガスカルの物より濃くて高貴な香りです。

冷たいジェラートにはこの濃厚な風味がとても良く合います。

タヒチ産バニラの品種は大きく育てても莢(さや)が割けにくいので、

十分に膨らんでから収穫できるそう。

成長する間、バニラの風味がたくさん増えていきます。


バニラは蘭科の植物で、お花はこんな感じ。



典型的な蘭の花ですね。このお花がツルに咲きます。

この花咲くのはたった1日しかも午前中の数時間だけ。

その間を逃さないようにひとつずつ手作業で授粉して、いんげんの様な豆になるのに半年ほどかかります。

収穫されたバニラの莢は、一日2時間ずつ日光に当てながら2カ月間かけてゆっくりと乾燥されます。

そしてしっかりと乾燥させた後、ひとつひとつ手でマッサージ。

そうしている間に、発酵・乾燥して、あの甘い香りを増していきます。

とても手間暇がかかるんですね。

しかも十分成長したつるにしか実がならないようで、高価な理由がよくわかりました。


バニラの産地タヒチのタハア島は青い海に囲まれていてとても美しい島。

同じ島ならひょっとして奄美でもバニラが育てられるのでは?と思い、いずみ農園主に話してみましたが、相手にしてもらえませんでした。。。

「つるに蘭が咲いて、いんげんみたいな実ががなるのよ~」という説明が「???」だったかもしれません。


クリスマスには、本物のバニラの風味をお楽しみください。






  


Posted by kumiko at 14:48Comments(0)fromキッチン